こちらの記事は
2024月12月20日にアップロードされた動画と同内容になります
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電動ポンプの現状と比較検証
今回は電動ポンプの検証実験です。
電動ポンプは結構前からありましたが、ここ最近すごく進化をしているようで見かけることが増えてきましたね。
特に見かけることが多いのはサイクプラス(CYCPLUS)というやつです。少し前にバージョンアップをしたモデルが出たようで、動画とかSNSとかでよく見かけるようになりました。
サイクプラスは日本の代理店が存在し、日本国内でも流通している数が多いこと、それから3月の頭にあった台北ショー(Taipei Cycle)にも出展していたようで、言ってみればちゃんとした中華ブランドという風なことになりますね。
Amazonで電動ポンプとか色々探してみると、サイクプラス以外にもたくさん出てきます。
安いものだと4000円くらいから高いものだと2万円くらいのものがあって、結構たくさんあるんですよね。
電動ポンプというと、便利そうなのは分かるけど実際にどんなもんだろうと思っている人も多いと思います。
今日は実際に7000円~8000円台の電動ポンプを購入しましたので、ハンドポンプやCO2のタイプなどと比較しながら詳しく見ていきたいと思います。
検証用電動ポンプの紹介とスペック
今回まず用意したのはTOPtoperのミニインフレーター。
形はサイクプラスとかなり近しいものですが、差し込み口がやや出っ張っている形状をしています。
本体の他に付属品が色々ありまして、充電ケーブル(USBのタイプC)、それからフレームにつけるためのバンドが入っていました。
あと仏式バルブ(フレンチバルブ)になっているんですが、中の部品を交換することで米式バルブ用のアダプターと変換できるようですね。
ストラップ、それからボールなんか併用するためのアダプターなど付属品がいくつか入っています。
それから説明書。
フル充電後のポンプ作動時間約250秒、4分作動するということです。
この4分でどのぐらい空気を入れることができるかが問題ですね。
最大チャージ空気圧は100 PSI、barで言うと7barぐらいになります。今時7barも入れる人はいませんよね。
では平均5バールぐらいだとします。5バール入れるのに2分かかるとしたら2本分ぐらいは入れられるという計算になるので、そのあたりを見ていきたいと思います。
サイズと重さの比較
次に重さや大きさを見てみましょう。
ロードバイクの場合持ち歩くのは本体だけとして、大きさを他のポンプと比較します。
電動ポンプ本体:
ツールケース(ボトルケージに挿すタイプ)と比べると、かなり小さいのがよく分かります。
CO2ボンベ2本とインフレーター、ハンドポンプ(小さいタイプと大きいタイプ)と見比べるとかなり本体は小さいのが分かります。
ボトル型のツールケースに入れてみると出っ張りはあるものの、そんなに気にすることもなく収納できました。
この大きさだったら、背中のポケットにもサドルバッグにも十分に入ると思います。
重さの計測:
電動ポンプ本体:113g(説明書は110gで誤差の範囲)
シリコンカバー装着状態:132g
比較:
トピーク(TOPEAK)のハンドポンプ(ポケットロケット):106g
CO2インフレーターとボンベ2本:169g
パナレーサーの大きめな携帯ポンプ:259g
ちなみにこの時一緒に測ったスマートフォンは211g。
背中にスマートフォンを入れている方が多いと思いますが、この電動ポンプは大きさから言ってもそんなに背中に入れても気にならないと思います。
空気入れの検証(ロードバイク:5bar)
いよいよこれで空気を入れていこうと思います。
サイクプラスは最大空気圧や何回入れられるか書いてあるんですが、今回購入したポンプには最大チャージ空気圧と作動時間(250秒)と書いてあったため、時間を測りながら実際に試していきましょう。
まずはロードバイクのタイヤ(仏式バルブ、タイヤインサート入り)の空気をゼロにします。
ここから5barまで入れるのにどのぐらいかかるかを見ていきます。
準備と注意点
電源は長押しで入り、電子音が鳴り赤く光るのが通常のようです。
説明書に「エアチャージ中は機器が熱くなるのでシリコンスリーブを装着してください」「エアチャージ中はエアポンプをエアバルブで手で押し当ててください」「空気漏れが発生する場合は、空気漏れがなくなるまで押しこみ姿勢や角度を調整してください」との注意書きがありました。
このポンプにはエアゲージやバッテリー残量が表示されないため、感覚で5barまで入れて止めます。
検証:5barまで
スタート後、大きめのモーター音が鳴りますが、空気は入っています。
1分29秒(1分半)入れたところでストップ。
空気圧を測ると、4.8barでした。
2分入れていれば5barに到達したと思われます。
100 PSI(7気圧)まで入れられるので、昔ながらのセッティングで7気圧ぐらいで乗っている人はそのぐらいまでは入れられるということですね。
5barに2分かかるとしたら、連続使用時間250秒なので、7barまで入れる人は多分1回入れたら終わってしまうだろうということが予想できます。
空気入れの検証(グラベルバイク:3bar)
次にグラベルバイクのタイヤを想定して、3barまで入れるのにどのぐらいかかるかやってみます。
残り150秒(250秒−100秒=150秒)あるという計算でスタートします。
検証:3barまで(連続使用時間検証)
先程同様にゼロからスタート。
1分半(90秒)経過時点でだいぶ本体が熱くなってきています。
そのままエアがなくなるまで注入してみたところ、2分18秒あたりでエアがなくなり電源が落ちて停止しました。
空気圧を測ると、3.3バールぐらいまで入っていました。
グラベルバイクであれば十分すぎるほど空気は入っています。
特にトラブルがなければ1回のライドで2回分ぐらいは入れられる計算になります(グラベルバイクでもロードバイクでも2本分ぐらいはおそらく入れられる)。
逆に充電をし忘れてしまうと余計な荷物になってしまうケースが考えられますね。
また、連続使用中本体がかなり熱くなる場合があるため、シリコンケースは必須です。
まとめと結論
この電動ポンプは、充電さえしっかりしていれば、十分2回分のタイヤに空気を入れることができます。
携帯ポンプに関して、色々あってどうしようかなと悩んでいる方も多いと思います。
軽量で一番持ち運んでいる人が多いのはCO2ボンベですよね。
ただ使ったことがある方はご存知だと思いますが、1回使ってしまうと使えないというのが良いところでも有り悪いところでもあります。
そんな中2本とも使い切ってしまうともう後がないため、予備でハンドポンプを持っている人もいます。
そうすると結局荷物が増えてしまうんですよね。
電動ポンプは充電をしっかりしていれば無限に使えるため、CO2ボンベの代わりとして非常に優秀だなと感じました。
ということで、今日はこの小型の携帯用の電動ポンプの検証でした。
色々と参考にしながら、今後の自転車生活のお役に立てればと思います!
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